第18回 優良施工例

 
(1) 千葉県 高橋邸 
施工会社 白門建設株式会社
構造計画図作成者 椎橋 照夫
現場管理者 川添 誠
大工 棟梁名 青木 茂敏

 
高橋様 コメント

私共の建設業者選びの一つに、当然、耐震対策も含まれていました。
45度斜め張りのTIP構法に、興味を持っていましたが、白門建設さんでは、更に耐震を高めるために、2階床にもTIP構法を施工していましたので、「これは、かなり強そう」と、安心してお願いしました。
 

 
白門建設(株) コメント

床TIP構法取り組みのきっかけ

弊社は約15年程前より環境に配慮したエコロジー建築に取り組んでおり、その関係から化学物質に敏感なお客様がかなりおられ、床下地合板も、いかにF4でも感ずる方が多く、そういう方の為には杉の荒板を下地として使用しておりました。
 
しかし昨今、地震対策の為厚い合板での剛床工法が主流になってきていることを鑑み、杉の板材で耐震性を高める工法が無いか考えておりましたところ、今から12、3年前のTIP建築協会の総会の時に、年輩の会員の方が質問に立たれ、「昔の海軍兵学校の校舎の床は杉の床材を斜め45度に張ってあったので、TIP構法も壁だけでなく床にも利用したら強くなると思いますので是非研究して下さい。」と言われていた事を思い出し、3年程前より敏感な施主様に現場でやり始めたのがきっかけです。昨年の夏には、上西会長、井下田理事にも施工現場を視察して頂き様々なご指導を賜りほぼ完成致しました。
 
お施主様も2階床TIP構法を見て、「美しく強そう」と皆様大変喜んでおられます。又、後で確認出来る様に1階天井に床TIP構法用の点検口も設けました。
 
早いものでTIP構法を実施して16年目になりました。今後はこの斜め45度張りTIP構法と、国内に無数にあるエコロジー建材の杉材を利用して、更に耐震性を高める施工方法、例えば私の家で一部屋だけ施工した外壁と内壁のダブルTIP構法や小屋組のTIP構法も考えて行き、TIP構法の発展にすこしでもお役に立てれば幸いであります。これからも少しでも世の為人の為になる住まいづくりを継続して行きますので、ご指導の程よろしくお願い申し上げます。
 

 
上西会長のコメント

白門建設の肥沼社長とは平成5年9月、当協会への入会以来のお付き合いになります。建築主に対し「耐震性の高い住宅」を提供することを目指している社長の理念に添うためか、TIP構法住宅の施工実績(平成21年度迄394棟)も多く、同志の一人としていつも敬意を抱いております。
 
以前、社長からTIP構法の「下地板斜め張り」を住宅の2階床に応用したらどうかとご相談をいただきました。その時、それを実行すれば床剛性が大きくなり、TIP構法の耐震性が更に高まるので、新しい現場で一度実施して見たらどうですかと答えました。

昨年5月ごろ、「2階床TIP構法施工報告書」が送られてきたので、つぶさに拝見した上、現場見学をお願いしました。数日後、電話で打ち合わせをして、現場に案内していただくことになりました。現場を見て驚きました。「監督さん、大工さん、よくここまでやってくれましたね!!」という思いで一杯でした。また、現場の方々をここまで動かした肥沼社長の熱い思いと卓越した指導力に頭の下がる思いでした。
 
現場見学の後、2階(3階建てでは2・3階)床TIP構法のためのガセットプレートの開発についてメーカーと協議し、供給態勢が整いました。また、下地板配置の合理化についても私から提案し、受け入れていただきました。

床の剛性を高めることは、耐震壁を有効に機能させるために、極めて重要なことです。したがって「2階床TIP構法」を採用すれば、TIP構法住宅の耐震性が更に向上することは間違いありません。当協会の会員の皆様は、白門建設の今回の事例を参考にして、2階床TIP構法を採用してみてください。

なお、採用する場合は協会事務局にご一報ください。事務局でも、できるだけのお手伝をさせていただきます。
 

 

 

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